主役はおなじみの菅義偉氏です。
いまでこそ自公連立による安倍政権の中心人物ですが、実はかつての彼は公明党・創価学会と激しく抗争していました。
その何よりの証拠が1997(平成9)年5月27日の衆議院決算委員会第二分科会の質疑。(会議録はこちら)
まずこの日の決算委分科会の出席メンバーを見てみると。
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平成九年五月二十七日(火曜日)―――――
午前九時開議
出席分科員
主 査 根本 匠君
安倍 晋三君 奥山 茂彦君
田邉 國男君 滝 実君
石垣 一夫君 松浪健四郎君
正森 成二君
兼務 熊谷 市雄君 兼務 菅 義偉君
兼務 山口 泰明君 兼務 玄葉光一郎君
出席国務大臣
文 部 大 臣 小杉 隆君
当時の根本主査は現在の厚生労働大臣、加えて安倍分科員(現総理大臣)、兼務で菅分科員(現官房長官)と、現在の第四次安倍改造内閣の閣僚が3人もいるという、かなり驚きの顔ぶれです。
(因みに、安倍氏はまさにこの日の分科会で、学校歴史教科書を攻撃する有名な質疑を行った)
ほかにも、松浪健四郎氏、正森成二氏、玄葉光一郎氏など与野党のビッグネームが並んでおります。
なお、1997年当時は橋本龍太郎内閣で、答弁に立つ小杉文部大臣も、質問する菅議員も、共に自民党所属の与党議員同士の関係。
一方、創価学会系の議員は当時は大半が新進党に所属するなど、国政では野党の立場でありました。
さて本論。
菅氏は冒頭、「政治と宗教の問題」を靖国神社玉ぐし料訴訟から説き起こします。
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○根本主査 ……次に、菅義偉君。―――――
○菅(義)分科員 自由民主党の菅でございます。
早速、政治と宗教の問題を中心に質問をいたします。
本年の四月二日に、いわゆる愛媛県の玉ぐし料訴訟で、最高裁は、愛媛県庁の靖国神社での玉ぐし料への公金支出は違憲とされる判決を下しました。宗教団体に国家機関、自治体がかかわってはならないという政教分離原則を確認した判決でもあったわけであります。
私は、個人的には、靖国神社というのは本来戦没者の慰霊の場所、施設であって、何もそこまで考える必要はないのではないかと思っておる者の一人でありますけれども、しかし、この判決は判決として尊重しなければならないということもこれは事実であります。
改めて、この判決について、大臣の御見解をお伺いをいたします。
〔主査退席、滝主査代理着席〕
○小杉国務大臣 今のお話は、愛媛県に関する争訟事件であって、文部大臣として基本的にコメントする立場にはありませんが、これは国家と宗教のかかわりに関する重要な判決と受けとめております。
今回の最高裁判決は、宗教団体の行う行事に公金を支出したことが憲法の禁止する宗教的活動に当たるという判断を示されたものであって、私としてもこの判断に従っていきたいと考えております。
菅氏の信条とは相容れない違憲判決を引き合いに出したのは、立憲主義や三権分立に対する謙虚さからではまったくなく、すぐにわかるように創価学会を攻撃する突破口として利用したにすぎません。